ここでは、電動カート・電動車いすのレンタル・購入する際に注意したい主要ポイントを挙げています。
思わぬトラブルや事故を防ぐ為にも、数多くある商品の中から自分に合った機種を選ぶようにしましょう。
☆メンテナンス(アフターフォロー)をしっかりと行ってくれる業者を選ぶ。
電動カート・車いすを安全に使用していくためには、定期的に消耗部品を交換する必要があります。 バッテリーやタイヤがこれに当たります。バッテリーの寿命は約2年と言われていますが、使用される方の乗り方、充電の仕方、環境により大きく異なります。 タイヤについては、表面の「溝」が消えかけてきたときが交換時期といえます。 これら消耗部品の交換以外にも、突発的に故障が起こる事があります。そのような時、迅速に的確な対応をしてくれる業者を選びましょう。
☆なるべく現物に試乗してみる。
電動カートの操作はとても簡単ですが、最低限の判断力、運転技術は必要です。 十分に確認しないまま使用すると、自分自身はもちろん、周りの方にも迷惑をかけてしまう事があります。 実際に試乗して頂くと、「思っていたよりも難しいわね」と言われる方もいらっしゃいます。 カタログだけでなく、公共の展示場などで試乗し、運転ができる事を確認してから購入しましょう。
☆住環境・使用目的にあった機種を選ぶ。
セニアカーには市街地での走行が楽な小型車から、安定性重視の大型車まで様々な大きさの物があります。
バッテリーやタイヤの大きさについても同様です。そのような中から以下の点に注意して、無理のない機種を選びましょう。
・近所の買い物中心なのか、5km以上の遠方にも行きたいのか。
・セニアカーを駐車する場所はどれくらい取れるのか。
・自宅の周りは平坦なのか、坂が多いのか、凸凹や障害物はあるのか。
・エレベーターに乗る必要はあるのか等。
☆自分に合った、運転しやすい操作方法の機種を選ぶ。
まず、ハンドル型(電動カート)にするのか、ジョイスティック型が良いのかを決めます。
通常、歩行が困難な高齢者の方にはハンドル型と呼ばれる電動カートの方が使い勝手が良いです。
電動カートの操作方法も大きく次の2つに分けられます。
前後切り替えレバー付き | 前後切り替えレバーなし |
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①前後切り替えノブ ②アクセルレバー ③スピード調整ダイヤル ④バッテリー残量計 ⑤充電ランプ ⑥ホーン ⑦方向指示器 ⑧キースイッチ 基本操作 ①前後切り替えノブを「前」または「後」自分が進みたい方向へセットし、②アクセルレバーを軽く上から押さえます。 メリット 手のひらが十分に開けない方、片麻痺の方でも操作ができ、長時間の走行でも疲れにくい。 デメリット 前後切り替えノブの切り替えを忘れてアクセル操作を行った場合、思わぬ方向へ動き出す事がある。 |
①アクセルレバー(前進) ②アクセルレバー(後退) ③スピード調整ダイヤル ④バッテリー残量計 ⑤ヘッドライト ⑥ホーン ⑦キースイッチ 基本操作 前進したい時は①アクセルレバー(前進)を、後退したい時は②アクセルレバー(後退)を親指で前方へ押さえる。 メリット 前後切り替えノブがないので、余計な操作が必要ない。 デメリット 連続走行する場合は、前進アクセルレバーを長時間押し続けなければならない。 右のレバーが前進、左のレバーが後退と分かれているため、片麻痺の方には操作が難しい。 |