電動車いすは道路交通法上「身障者用車いす」と規定されています。
電動車いすは歩行者として扱われ、最高速度は時速6kmまでと決められています。
大きくは、自分が操作して利用する「自操用」と介助の負担を減らす「介助用」に分類されます。
ここでは一般的に普及している「自操用」の3タイプと「介助用」の1タイプをご紹介します。
主に足腰が弱くなった高齢者の方が使用するタイプで「電動カート」「電動三・四輪車」「セニアカー」と呼ばれることが多いです。 電動車いすの中でもっとも多く利用されています。操作はハンドルとアクセルレバーで行います。
メリット
・操作が比較的簡単である
・安定感に優れている
・長距離走行が可能である
・荷物を比較的多く積む事ができる
デメリット
・小回りがきかない
・車体が大きいため、十分な保管場所を確保する必要がある
・バッテリーを本体から取り外せない為、保管場所付近にコンセントが必要
主にハンディキャップを持つ方が利用されるタイプで、操作は「ジョイスティック」と呼ばれるレバーを進みたい方向へ倒して行います。
メリット
・その場で回転ができるので小回りがきく
・長距離走行が可能である
・片手の指先だけで操作できるので片麻痺でも操作しやすい
デメリット
・ホイールベース(前輪と後輪の距離)が短く、段差や急坂では不安定
・レバー操作が非常に難しく、慣れるまでに時間を要する
・バッテリーを本体から取り外せない為、保管場所付近にコンセントが必要
手動車いすに電動ユニットを取り付けた簡易タイプで、操作は「ジョイスティック」と呼ばれるレバーを進みたい方向へ倒して行います。
メリット
・その場で回転ができるので小回りがきく
・片手の指先だけで操作できるので片麻痺でも利用しやすい
・軽量で折り畳みができるため、自動車に積める
・バッテリーが取り外せるので、室内で充電が可能
デメリット
・ホイールベース(前輪と後輪の距離)が短く、段差や急坂では不安定
・レバー操作が非常に難しく、慣れるまでに時間を要する
・バッテリーが小型のため走行距離が短い
手動車いすに電動ユニットを取り付けた簡易タイプで、操作は介助者が車いすのグリップに加える力によって行い、電気モーターが介助者をサポートします。
メリット
・坂道等、力の必要な場所で自動的に力を貸してくれる
・軽量で折り畳みができるため、自動車に積める
・バッテリーが取り外せるので、室内で充電が可能
デメリット
・ホイールベース(前輪と後輪の距離)が短く、段差や急坂では不安定
・バッテリーが切れてしまった場合、余計に重くなってしまう