電動車椅子とは?選び方、レンタル、補助金の完全ガイド
- 2024.01.15
最終更新日 2024.7.12.
【シニアカーのエキスパート!シンエンス監修】電動車いす(電動車椅子)は高齢者や障害を持つ方々の移動をサポートする重要なツールです。自分で操作する自操タイプ・介護者が操作する介助タイプがあります。
この記事では、電動車椅子の基本的な機能、選び方、レンタルや購入のメリット・デメリット、そして利用可能な補助金について詳しく解説します。
電動車いすを選ぶ際のポイントや免許、交通ルールなども合わせて知りたい方はぜひご覧ください。
電動車いす、電動カートのレンタル・販売を行う専門会社。高い技術力と豊富な実績で運転指導からメンテナンスまでトータル的にサービスを提供。そのほか歩行器のメーカーとしても、超コンパクトサイズから大型モデルまでラインナップ豊富に展開。
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目次
電動車いすとは?
電動車いす(電動車椅子)とは、電力を利用して移動をサポートする車いすです。
従来の手動車いすの操作が難しい方向けで、電動モーターで動きます。利用者は身体的な負担を減らし、自由で独立した長距離移動が可能になります。
高齢者や障害を持つ方々の自立した移動を助けるために設計されており、ジョイスティックやボタンで簡単に操作でき、屋内外で使用できます。折りたたみ可能でコンパクトなため、屋内施設や公共交通機関でも利用可能です。
運転免許が不要で、介護保険を利用してレンタルできる場合があります。身体が不自由な方や歩行が難しい高齢者にとって、便利な乗り物と言えるでしょう。
電動車いすとシニアカー(電動カート)との違いは?
電動車いす | シニアカー(電動カート) | |
---|---|---|
用途 | 身体障がい者や高齢者の日常生活の移動を支援 | 高齢者の屋外での長距離移動や買い物など日常の外出を支援 |
操作 | ジョイスティックやボタン | ハンドル |
構造 | コンパクト・折りたたみ可能 | 広々とした座席・荷物入れ付き |
介護保険制度 | 条件を満たせば利用できる | 条件を満たせば利用できる |
電動車いすとシニアカー(電動カート)は混同されやすいですが、見た目や用途、操作方法が異なります。一方で、どちらも運転免許証が不要で、要介護認定などの条件を満たせば介護保険制度が適用され、レンタルが可能です。
電動車いすとシニアカーのどちらが適しているかは、使用者の障害の程度、移動のニーズ、および生活スタイルに基づいて決定します。
電動車いすは、手動の車いすと似た用途で使用され、主に室内や屋外の移動に便利です。外出だけでなく日常生活でも車いすに依存する必要がある人には電動車いすが適しています。
一方、シニアカーは主に屋外での長距離移動用に設計されており、自立した移動が可能な高齢者の方に向いているでしょう。
詳しくは、「電動車いすとシニアカーの違いとは?特徴や利用シーンをあわせて紹介」で紹介しています。あわせて読んでみてくださいね。
電動車いすの免許や交通に関するルール
電動車いすは、道路交通法により歩行者扱いとなり運転免許証なしで利用できます。
歩行者としての交通ルールを守り、操作マニュアルを読んだり、講習を受けたりして安全な運転ができるようにしておきましょう。
具体的には、車道ではなく歩道・横断歩道を走行すること、携帯電話を操作しながら運転しないことなどが挙げられます。
参照:電動車いすの安全利用に関するマニュアルについて|警察庁Webサイト
電動車いすで電車やバスには乗れる?
電動車いすで、電車やバスなどの交通機関を使用することはもちろん可能です。
電車とバスに分けて紹介します。
車いすで電車(JR・私鉄)に乗る場合
改札口やホームなど、バリアフリーが施されている駅が多いです。改札口は、電動車いすでも通れる幅になっている窓口が設けられ、電車とホームの間の隙間は、折り畳みスロープを使用して解消できます。
乗車時には、駅員の方に目的地を伝えることで、乗車・降車時のサポートを受けられるでしょう。電車内では、扉の両脇のスペースを利用すると、混雑時でも安全に過ごすことができます。降車時も、スロープを持った駅員の方が待っており、スムーズに降りることができます。
電動車椅子ユーザーにとって、交通機関の利用は日常生活の一部ですよね。多くの交通機関がバリアフリー設備を導入し、利便性を高めています。電動車いすユーザーでも安心して外出できる環境が整ってきています。
車いすでバスに乗る場合
近年、高齢者や障害を持つ方々の移動支援として、ノンステップバスが導入されています。
床面が低く設計されており、乗降ステップがないため、電動車いすでの乗り降りが格段にしやすくなりました。補助スロープやニーリング装置を備えているため、車いすでの乗降もスムーズです。特に、都市部を中心にノンステップバスへの切り替えが進んでおり、電動車いすユーザーにとっては大きなメリットです。
バス利用時には、乗り場とバスの間に生じる隙間に注意が必要ですが、ほとんどの場合、バスに常設されているスロープの設置を運転手の方に依頼することで解決します。車いすが乗車する位置には普段座席がありますが、これを跳ね上げて車椅子を固定するスペースとして使用します。また、介助者同伴の場合は、運賃が半額になるなどの割引もありますので、精算時には介助者同伴であることを事前に運転手の方に伝えましょう。
電動車いすは介護保険や補助金の対象になる?
電動車いすはレンタルの場合、障害福祉法に基づいて介護保険を利用することができます。
一般的に要介護認定2以上の認定を受けた高齢者が対象です。自己負担額は所得に応じて1〜3割です。負担額は、月2,000円程度(1割の場合)からになります。まずはケアマネジャーへ相談してみましょう。
電動車いすを購入する場合、介護保険制度は利用できません。
しかし、障害者福祉法に基づく『補装具費支給制度』で給付金の支給を受けることができます。
電動車いすの利用には、「下肢機能障害2級以上、または体幹機能障害3級以上」が基準のため、身体障害者手帳が必要になる可能性が高いです。身体障害者更生相談所にて相談し、補装具費の支給が適切か判定を受け、申請の手続きを行います。
詳しくは、お住まいの市町村の窓口やソーシャルワーカーに相談してください。
もしレンタルを検討している場合は、不明な点は「げんき工房」にお気軽にお問い合わせください。
電動車いすのタイプを解説(自操用・介助用)
電動車いすには、自操用(自走用)と介助用の2つのタイプがあります。
それぞれの特徴について解説していきます。
自操用電動車いすの種類と特徴
自操用電動車いすは、利用者自身が操作するタイプの電動車いすです。
大きく5つの種類があります。
標準型
上下左右に動くジョイスティックレバーを用いて操作します。バッテリーが内蔵されている、スタンダードなタイプです。
簡易型
一般的な車いすにバッテリーとモーターを取り付けた折りたたみできるコンパクトな設計の車いすが多いです。
用途に合わせて手動と電動を切り替えて操作できる利便性があります。
ハンドル型
操作部分がハンドルになっていて、一般的にシニアカーと呼ばれるタイプです。
バイクや自転車のような大きなハンドルで操作するので、不慣れな方でもすぐに運転できるのが特徴です。
座位変化型
座位の位置を変えられるタイプで、長時間の使用における耐圧分散や姿勢変更が可能なタイプです。
利用者の快適性を重視した設計です。電動リクライニング式や電動ティルト式などがあります。
特殊型
車輪がキャタピラなど、特定の利用者のニーズに合わせてカスタマイズされたタイプです。
介助用電動車いすの特徴
介助用電動車いすは、介護をする方が少ない力でも操作しやすいように設計されています。
介助者が少ない力で操作しやすいように電動アシスト機能が搭載されたタイプです。
操作の負担を軽減し、疲れにくい構造が特徴です。上り坂ではパワーアシスト、下り坂では自動的にブレーキがかかるようになっているものなどがあります。
自操用と介助用の違いは、利用者自身で操作するのか、介助者が操作するかの違いです。
電動車いすは購入とレンタルどちらがおすすめ?
電動車いすを利用するためには購入かレンタルかどちらが良いのかは利用頻度や予算、利用者の年齢やライフスタイルによって変わります。
それぞれ解説していきます。
電動車いすをレンタルするメリット・デメリット
レンタルのメリット | レンタルのデメリット |
---|---|
必要な期間のみ利用できる | レンタル費用がかかる |
介護保険適用なら1割〜3割でレンタルできる | 希望モデルをレンタルできないことがある |
レンタル業者による定期メンテナンスがある | 介護保険適用外になったら返却が必要 |
電動車いすのレンタルの最大のメリットは、介護保険を利用して月額使用料を抑えられることです。
ただし、電動車いすのレンタルで介護保険を利用するためには65歳以上で要介護2以上であることが必要なため、条件を確認しましょう。必要性が認められれば、要介護1以下の方でも例外として認められるため、まずはケアマネジャーへ相談してみてくださいね。
デメリットはレンタル費用がかかり、希望のモデルがレンタルできないことがあります。介護保険の適用外になると、返却も必要になります。
レンタルできる電動車いすを探すなら、「げんき工房」がおすすめです。
げんき工房なら自操(自走)・介助用どちらもレンタルできます。電動車いすや電動カートを専門に扱う会社が運営しているお店なので、しっかりとしたサポートが受けられて安心です。
レンタルを検討している場合、不明点や気になる点を「げんき工房」にお気軽にお問い合わせください。
電動車いすを購入するメリット・デメリット
電動車いすを購入する場合、新品にするか中古にするか選択しなければなりません。
新品購入のメリット | 新品購入のデメリット |
---|---|
故障のリスクが低い | 購入にまとまったお金が必要 |
最新の機能やデザインが選べる | 保険加入など初期コストがかかる |
購入時に補助金がある(自治体による) |
新品のメリットは、未使用であるため故障のリスクが低く、最新の機能やデザインを選べるという点です。
新品の価格相場は40〜50万円以上と高くなったり、保険などの初期費用がかかったりするというデメリットがあります。
中古購入のメリット | 中古購入のデメリット |
---|---|
新品に比べて値段が手頃 | 初期メンテナンスや修理が必要 |
購入時に補助金がある(自治体による) | 保険加入など初期コストがかかる |
中古の電動車いすは、新品に比べて手ごろな価格で購入できることが大きなメリットです。
ただし場合によってはメンテナンスや修理が必要になることもあります。
購入時に慎重にチェックしておく必要があるでしょう。
電動車いす専門店の「げんき工房」では、多くの販売実績があり、アフターサポートもしっかりしています。
長期利用の予定が変わってしまった場合も買い取りもしてくれるので安心です。全国に12店舗あるのでお近くの店舗に行ってぜひ試乗してみてください。
電動車いすとあわせて使いたい「モニスタ」サービス
どんなに安全運転を心がけていても、予期せぬトラブルが起きてしまうことがあります。
そんな不安を解消してくれるのが、電動車いすに取りつけて見守ることができるGPSサービス「モニスタ」です。
外出しているご利用者の居場所や、きちんと安全運転しているのかが気になるなど、電動車いすをより安心・安全に利用したい方は、ぜひ「モニスタ」をご活用してみてください。
「モニスタ」のGPS見守りサービスがあれば、電動車いすのパーツ交換の目安も教えてくれるので、突然の故障なども防げます。
気になる方は「モニスタ」の公式サイトをご覧ください。
まとめ:電動車いすで安全・快適な移動を叶えよう
今回は電動車いすについて解説していきました。
高齢でもご自身で移動やお出かけを楽しみたいときには、自操式電動車いすやシニアカーがおすすめです。
スマホで電動車いすの現在地や移動ルートを確認できる、モニスタの電動車いすモニタリングシステムを使えば、離れて暮らすご家族も安心して利用を見守ることができます。
モニスタの詳しい機能や対応している電動車いすについてもっと知りたい方は、「モニスタ」の公式サイトをご覧ください。