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高齢者の一人暮らしの限界はいつ?介護を検討するタイミングと家族ができる支援

2024.03.25

【シニアカーのエキスパート!シンエンス監修】高齢者の一人暮らしはいつ限界がくるのか、そのとき家族はどのようにサポートしたら良いのか、そんな疑問にお答えします。

高齢化社会により日本の高齢者の割合は増加傾向にあり、それにあわせて一人暮らしをする高齢者の数も増えてきています。

この記事では、高齢者の一人暮らしにおける不安や問題、支援を検討するタイミングについてまとめました。

訪問介護や自治体の支援、見守りサービスなど、一人暮らしが難しくなった高齢者に向けたサポートもご紹介します。

令和5年時点で日本の高齢者は人口の29%

令和5年現在、日本の人口に占める高齢者の割合は約29%に達しています。

内閣府の令和5年版高齢社会白書によると、令和52(2070)年には2.6人に1人が65歳以上、4人に1人が75歳以上になると予想されています。

これは、日本が世界でも類を見ない超高齢社会にあることを示しており、社会全体で高齢者のサポート体制の強化が求められています。

特に、高齢者の一人暮らしに対する支援は安全で質の高い生活を確保する上で重要なポイントです。

65歳以上の高齢者の一人暮らしは増加傾向にある

65歳以上の高齢者の一人暮らしは増加傾向にある

内閣府の令和5年版高齢社会白書によると、日本において65歳以上の高齢者の一人暮らしは男女共に増加傾向です。

高齢化社会の進行に伴い、夫婦のどちらかが亡くなった後や子どもが独立した後の一人暮らしが一般的になっています。

令和22年には男性22.8%、女性24.5%まで上がる予想となっています。

高齢者の一人暮らしに潜む不安や問題

高齢者の一人暮らしは多くのリスクがあります。

内閣府が行ったアンケート結果をもとに以下の具体的な不安や問題について解説していきます。

①:怪我や病気など、身体的な不安
②:身体が不自由になり、介護が必要になるかもしれないという不安
③:自然災害による不安
④:詐欺や犯罪に巻き込まれる危険性も

参考:平成26年度 一人暮らし高齢者に関する意識調査結果(全体版)

①:怪我や病気など、身体的な不安

高齢者は怪我や病気になりやすく、特に一人暮らしの場合はこれらのリスクは増加します。

転倒や骨折、風邪やインフルエンザのような急性疾患は症状が重くなりやすく、大きな健康リスクをもたらす可能性があります。これらの問題は、日常生活に大きな影響を及ぼし、時には長期的なケアや治療が必要です。

そのため、高齢者は怪我や病気の予防、早期発見、迅速な対応が重要になります。

また、家族や近隣住民、医療提供者との継続的なコミュニケーションが、これらのリスクを低減し、安全で健康的な生活を維持するのに役立ちます。

②:身体が不自由になり、介護が必要になるかもしれないという不安

年齢と共に身体機能が低下すると、日常生活の一部またはすべての介護が必要になる可能性があります。

生活の質(QOL)を著しく低下させる可能性があるため、高齢者本人だけでなく、家族にとっても大きな不安です。介護が必要になると、自立性の喪失や依存の増加、プライバシーの侵害などの問題が生じることもあります。

これらの問題に対処するためには、適切な介護計画、家族や介護者との良好なコミュニケーション、必要な医療・福祉サービスの利用が不可欠です。

また、高齢者自身が自らのニーズや希望を明確に伝えることも、より良い介護を受けるための重要でしょう。

③:自然災害による不安

地震や台風などの自然災害が発生すると、一人暮らしの高齢者にとって避難や日常生活の維持が困難になることがあります。特に身体的、移動的な制約がある場合、安全な避難場所への移動や、生活必需品の確保が難しいです。

また、災害時には電気や水道などのライフラインが断たれることがあり、これにより高齢者の生活に大きな影響が生じるでしょう。

これらの状況を踏まえ、地域コミュニティや行政機関は高齢者が災害時にも安全かつ適切に対応できるような支援体制を整備することが求められます。

高齢者自身やそのご家族も、非常時のための備えとして、食料や水、必要な薬のストック、非常用連絡先のリストを用意しておくことが重要です。

④:詐欺や犯罪に巻き込まれる危険性も

高齢者は、特に一人暮らしの場合、特殊詐欺や犯罪のターゲットにされやすい傾向にあります。振り込め詐欺や還付金詐欺など、巧妙な手口で高齢者を騙す事件が頻発しています。また、物理的な犯罪に遭遇するリスクも高まります。

これは、高齢者が持つ貯蓄や資産に対する狙い、または社会的な孤立感や情報へのアクセスが限られることからくるものです。

高齢者が安全に生活するためには、地域社会や家族のサポートが不可欠です。家族や友人、近隣住民とのコミュニケーションを密にし、定期的な安否確認や情報共有を行うことが重要でしょう。

また、詐欺対策として、不審な連絡には慎重に対応し、必要な場合には警察や関連機関への相談を促すことも大切です。

高齢者の一人暮らしの限界はいつ?介護や支援を検討するタイミング

高齢者の一人暮らしの限界は、身体的または精神的な健康状態の変化によって訪れます。

ここからはどんなタイミングで介護や支援を検討すれば良いかタイミングを解説していきます。

①:怪我や病気により一人での生活が難しくなったとき
②:認知症が発症・進行したとき
③:要介護認定で要介護・要支援状態となったとき

①:怪我や病気により一人での生活が難しくなったとき

日常生活で怪我や病気が原因で自立した生活が困難になると、介護サービスや支援の必要性が高まります。

例えば、日々の家事や身の回りの世話が自分一人では難しい場合、外部からのサポートを考慮するべきです。

②:認知症が発症・進行したとき

認知症の発症や進行は、一人暮らしの継続が困難なサインです。、記憶力の低下や判断力の欠如により、日常生活の自立性が損なわれるため、適切なケアが必要となります。

また、認知症は本人が自覚していない場合も多いので、家族や周りの方のサポートが不可欠です。

③:要介護認定で要介護・要支援状態となったとき

要介護・要支援認定を受けた場合は、介護サービスの利用を考慮するタイミングです。

この認定は、介護が必要な程度を示すものであり、適切なサポートを受けるための基準となります。

また、介護保険制度を利用して、必要なケアサービスを受けることができます。

高齢者の一人暮らしが難しくなったときに検討したい支援やサービス

高齢者の一人暮らしに限界を感じ、難しくなったときには、さまざまな支援やサービスを利用することが重要です。

ここからは高齢者が安心して生活を続けるためにどのようなサービスがあるかをご紹介します。

在宅サービス(訪問介護や訪問リハビリ)

訪問介護や訪問リハビリは、日常生活で必要な支援を自宅で受けられる介護サービスの一つです。

身体介助(入浴・食事・排泄など)や家事支援(掃除・洗濯・買い物など)、リハビリテーション(歩行訓練、筋力トレーニングなど)が含まれます。

ケアマネジャーが個々の健康状態や生活習慣に合わせたケアプランを作成して、効果的な支援を行ってくれるので安心です。

施設への入居という選択肢も

自宅での生活が困難になった場合、介護施設や高齢者向けの住宅施設への入居も一つの選択肢です。

費用がかかるなどのデメリットもありますが、24時間のケアとサポートが受けられること、転倒防止の設備やバリアフリー設計の施設、定期的な医療サービスの提供など、高齢者の不安要素を一気に解消することができます。

また、ご家族の介護負担も軽減するメリットもあります。

見守りサービスの活用

見守りサービスは、高齢者の安全を確保するためのシステムです。緊急時に通報する装置や定期的な安否確認などを通じて、一人暮らしの高齢者の安心と安全をサポートします。

シニアカー や電動車いすを利用されている高齢者には、見守りができるGPSサービスモニスタの利用がおすすめです。

モニスタのGPS見守りサービスは、ご利用者の居場所だけでなく、外出状況やお出かけルートの変化・安全運転状況などが把握できます。

知らないエリアに来て道がわからなくなってしまった、バッテリー切れで立ち往生してしまった場合など、もしものときもご家族はすぐに駆けつけることができるため安心です。

シニアカーのタイヤやバッテリーなどの消耗部品の交換の目安も教えてくれるので、突然の故障なども防げます。

その他の見守りサービスについて詳しく知りたい方は、「安心できる高齢者の見守りサービスとは?種類と選び方を紹介」記事をあわせてご覧ください。

自治体の高齢者支援

多くの自治体では、高齢者の生活を支援するためのさまざまなプログラムを提供しています。

定期的な健康診断や予防接種、福祉施設の紹介、福祉用具の貸し出し、レクリエーション活動などがあげられます。

自治体によって提供されるサービスの内容や範囲は異なるため、お住まいの地域の支援内容をホームページなどで確認してみてください。

まとめ:高齢者の一人暮らしを家族や地域で見守ろう

高齢者の一人暮らしは多くの不安や問題をはらんでいますが、適切なサポートとサービスを利用することで、課題を克服することが可能です。

そのためには高齢者だけでなく、家族や地域社会が協力し、高齢者が安心して生活できる環境を整えることが重要です。高齢者が健康で充実した日々を過ごせるように地域社会全体で支援していきましょう。

高齢者の生活の質を上げるために、シニアカーの利用を検討することは非常に有効です。自分の力で移動できることは、生活に幅が出ますし、社会と関係を持つことで精神面にも良い影響があります。

そんな高齢者を応援するためにも、シニアカーに見守りGPSの「モニスタ」を付ければ、高齢者の外出中の見守り対策もバッチリです。

ぜひ利用を検討してみてください。

は人口の29%

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