電動車いすとシニアカーの違いとは?特徴や利用シーンをあわせて紹介
- 2024.03.31
最終更新日 2024.3.31.
【シニアカーのプロ!シンエンス監修】シニアカーといえば一見バイクのような形の乗り物で、高齢者が利用しているイメージが大きいかと思います。
高齢者や身体的な制限を持つ人々のモビリティ支援には電動車いす(車椅子)やシニアカーが利用されますが、その違いは一体何なのでしょうか?
今回はシニアカーと電動車いすの関係性や機能の違い、それぞれの特性などについて紹介していきます。
電動車いす、電動カートのレンタル・販売を行う専門会社。高い技術力と豊富な実績で運転指導からメンテナンスまでトータル的にサービスを提供。そのほか歩行器のメーカーとしても、超コンパクトサイズから大型モデルまでラインナップ豊富に展開。
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目次
近年パーソナルモビリティの需要が増えている
パーソナルモビリティとは、個人が使う近距離移動に特化した移動支援機器のことで基本的にコンパクトなものが多いです。
具体的な例をあげると、
■ 電動車いす
■ シニアカー(電動カート)
■ 電動アシスト付き自転車
■ 電動スクーター(キックボード)
などがあります。
利用者は多岐にわたり、特に電動車いすやシニアカーに関しては現代の高齢化社会においても、かなり需要が高まってきているモビリティといえるでしょう。
身近なところで誰でも体験できるパーソナルモビリティが、羽田空港内にあります。
自動運転の電動車いすが人と荷物を運んでくれるサービスです。保安検査場から搭乗ゲートまでの長い道のりを自動運転モードで案内してくれます。無料で利用でき、到着後は無人運転で待機場所に自動返却される仕組みです。
空港で活躍中のこの電動車いすはWHILL社製で、シンエンスでもレンタルや販売などで取り扱っている商品です。
羽田空港を利用される方は、ぜひパーソナルモビリティを体験してみてくださいね。
電動車いすとシニアカーの違いとは?基本性能を比較
電動車いすには種類がいくつかあり、主に、『標準型・簡易型・ハンドル型・介助型・座位変換型』などいくつかにわかれます。
その中で、シニアカー(電動カート)はハンドル型に分類されますが、他の電動車いすとは見た目が違うため全く別の乗り物と思われることが多いです。シニアカーはどちらかというとバイクやスクーターに似た見た目です。操作も簡単で、ハンドルを握りながらアクセルレバーを指で押すと、進みます。
簡易型や標準型の電動車いすは、一般的な車いすのデザインに似たものが多く、軽度の身体障がい者の方や高齢者の方に利用されていますこちらも操作は簡単で、手元のジョイスティックレバーを進行方向に倒すだけで進みます。
ここからは、特に利用者の多い『簡易型の電動車いす』と『シニアカー』について比較説明をしていきます。
簡易型電動車いすとシニアカーの比較
以下では簡易型の電動車いすとシニアカーの違いをわかりやすく説明するために、それぞれの基本性能や用途を表にしました。
詳細 | 簡易型電動車いす | シニアカー(電動カート) |
---|---|---|
用途 | 身体障がい者や病気やケガで歩けない人、高齢者などのが移動の際に使う | 高齢者や長距離を継続して歩けない人が主に屋外で移動する際に使う |
操作 | ジョイスティックやボタン | ハンドル |
重量 | 約20〜30㎏ | 約50㎏〜100kg |
速度 | 最高時速 4.5m/h〜6㎞/h | 最高時速 6㎞/h |
走行距離 | 15㎞前後 | 30㎞前後 |
充電時間※ | 5時間程度 | 10~15時間程度 |
収納面 | 折りたたみ可能 | 原則折りたたみ不可能 (可能なモデルもあり) |
上記のような違いがあります。
次に、それぞれどんな人に適しているか見ていきましょう。
簡易型電動車いすの特性:どんな人におすすめ?
簡易型電動車いすは、その利便性や快適さから多くのユーザーから人気のあるパーソナルモビリティです。特に医療や介護の観点でもよく使われています。
手動の車いすと比べると自らの手を使って動かす必要がないため、腕の力に自信がない人や握力の弱い人でも簡単に使うことができるのが特徴。操作方法は手元についているジョイスティックやボタンを使うだけなので、シンプルかつ自立した移動を行うことができます。
サイズはコンパクトなモデルが多く、小回りが利くため比較的自由に操作できます。折り畳んで車に乗せたり、利用していない時は空いたスペースに置いておけたり、利用者はもちろん介助者の負担も軽くなるため人気が高いです。
一般道を走る際は歩道を走ること原則として決められており、歩行者扱いになります。
また要介護認定を受けた人には介護保険サービスが適用され、レンタルでの利用が可能です。この制度の導入により、近年では要介護認定を受けた人々の間で電動車いすの利用が増えています。
簡易型電動車いすは小回りの良さや持ち運び重視の人におすすめ
簡易型電動車いすを利用する上でいいところは、可動時の小回りの良さや持ち運びのしやすさです。
そのため、身体的な障がいがあって移動に制限がある方や、怪我や病気で一時的に歩けない方、足腰が弱くなり歩けない高齢者の方などにおすすめできます。
基本的にシニアカーに比べるとサイズも小さく重量も軽いため、室内でもそこまで不自由を感じずに運転することができます。
折りたたみができるため車に積む場合も楽で、重量も約20〜30㎏のものが多く、介助者側の負担も少なくなります。
シニアカーの特性:どんな人におすすめ?
シニアカーは長距離を歩くのが難しい高齢者の方が多く利用しています。
特徴としては車体が安定しているという点や、基本的に屋外での利用に使われるという点があげられます。
本体の重量も重く車体が安定しているので転倒のリスクが少なく、荷物を収納できるので、とくに免許返納後の方々が日常的に買い物や散歩に出かける際に使うことが多いです。
最高速度は6㎞/hに設定されており、操作方法もハンドル操作だけで簡単に運転できます。
最近では事故防止のためのさまざまな機能が備えられており、きちんと操作を行っていれば安全面でも安心して使えるでしょう。
見た目がバイクやスクーターに似ているため免許証が必要かと思われる人も多いですが、シニアカーを運転するにあたって運転免許証は必要ではありません。
簡易型電動車いすと同じく歩行者扱いなので、走行する場合は特殊な場合を除いて歩道を走ってください。
シニアカーは長距離移動や買い物などの日常利用メインの人におすすめ
シニアカーは、長距離移動や買い物などの日常利用がメインの高齢者の方におすすめです。
免許返納で移動手段が限られてしまった方や、腕の力がない方や足腰が弱い方でも心配なく使えるのでとくに高齢者の方に人気があります。
自宅から最寄りのスーパー、ショッピングセンターまで移動する際もシニアカーなら充電容量も多く安心です。
荷物を置く前かごやスペースもあるため、重い荷物を持って移動するのに大変便利でしょう。
注意点としては、シニアカーは基本的に屋外移動に使われるモビリティで、室内で使う場合は目的地がシニアカーの乗り入れを許可しているかどうか知っておく必要があります。
乗り入れが禁止されている建物には入れませんので、その場合置き場があるかなども確認しておきましょう。
電動車いすやシニアカーとあわせて使いたい「モニスタ」
のGPS見守りサービス
簡易型電動車いすやシニアカーとあわせて使いたいのが、「モニスタ」です。
【モニスタとは】
電動車いす用のGPS見守りサービス。GPSで位置情報や走行ルート、安全運転レベルなどが見守れるため、離れて暮らしていても安全確認が可能。消耗部品交換時期が近づくと、電話で知らせてくれ専門業者が交換するサービスもある。
電動車いすにモニスタを取り付けると、登録したスマートフォンやタブレット端末から現在地や走行の履歴が見守れる仕組みです。
外出している高齢者家族の状況や、離れて暮らす高齢の親が安全に外出できているかなど、利用の不安解消にぜひモニスタを活用してみてください。
簡易型電動車いすやシニアカーを導入することで、歩行に不安がある人も活動の場所が広がり便利になります。そこにモニスタのGPS見守りサービスがあれば、安心をプラスできますね。
利用できるショップや料金について詳しくは、ぜひ「モニスタ」の公式サイトもあわせてご覧ください。
まとめ:電動車いすかシニアカーで迷っている場合は用途にあわせて選ぼう
簡易型電動車いすの購入を検討している方は、それぞれの特性や用途を理解した上で自分にどんなモビリティがあっているかを考えてみましょう。
購入では新車を購入するか、中古で購入するかなどさらに選択肢がわかれますし、レンタルするという方法もあります。実際に購入できる店舗に行って専門のスタッフに相談してみるのもいいでしょう。
電動車いす専門店の「げんき工房」では、多くの販売実績があり、アフターサポートもしっかりしています。
また、GPSの見守りサービス「モニスタ」を使えばシステムをとりつけている電動車いすの現在地がわかったり、安全に運転できているかチェックしたりすることができます。
利用者本人だけでなくご家族の方々も安心して利用できるでしょう。
モニスタのサービスについてより詳しく知りたい方は、モニスタの公式サイトをご覧ください。